トヨタの最高峰ミニバンとして、圧倒的な存在感を放つ「ヴェルファイア」。誰もが一度は憧れる高級車ですが、実際に購入して維持しているのはどのような人たちなのでしょうか。「自分でも買えるのだろうか」「年収はどれくらい必要なのか」「子育て世帯でも維持できるのか」といった疑問を抱く方は少なくありません。現行型(40系)となり、価格帯がさらに上昇したことで、購入へのハードルは高くなったように見えます。
この記事では、有名なプロライターである筆者が、ヴェルファイアを実際に買える人の年収、職業、家族構成のリアルな特徴から、購入費用、維持費、阻害リスク、そして最も重要とも言える「賢い買い方と売り方」までを、初心者にも分かりやすく徹底的に解説します。
【この記事で分かること】
- ヴェルファイアを無理なく購入・維持できる現実的な年収ラインと職業の特徴
- 住宅ローンや教育費を抱える子育て世帯がヴェルファイアを所有するための家計管理術
- 新車購入時における「残価設定ローン(残クレ)」の賢い活用方法と注意点
- 資産価値(リセールバリュー)の高さを活かして実質的な所有コストを抑える裏ワザ
ヴェルファイア 買える人の年収・職業・家族構成のリアル
ヴェルファイアを購入し、優雅に乗りこなしているオーナーたちの実態はどのようなものなのでしょうか。
ここでは、彼らの平均的な年収水準や多く見られる職業、および家族構成といったパーソナルな部分にスポットを当て、そのリアルな姿を解き明かしていきます。
ヴェルファイア 買える人はどんな年収層に多いのか?
現行の40系ヴェルファイアは、車両本体価格だけで約670万円から1,085万円(プラグインハイブリッドのエグゼクティブラウンジ)という極めて高価な価格設定になっています。一般的に「車の購入予算は年収の半分が目安」と言われており、これに従うと必要となる年収は「1,300万円〜2,000万円以上」ということになります。
しかし、実際のオーナー層のデータを分析すると、必ずしも全員が1,000万円以上の超高所得者というわけではありません。世帯年収で800万円前後の層も、購入方法や家計のやりくりを工夫することで、無理なく所有しています。
以下の表は、年収別のヴェルファイア購入・維持における現実的な判断基準をまとめたものです。
| 年収レンジ | 購入可能なグレードの目安 | 購入・維持の現実度と家計への影響 |
|---|---|---|
| 500万円未満 | 旧型の中古車(30系など) | 新車は極めて困難。中古車でも維持費で家計が圧迫されるリスク大。 |
| 500万〜800万円 | 新車 Z Premier(ガソリン) | 残クレや長期ローンの活用が必須。頭金をしっかり用意すれば維持可能。 |
| 800万〜1200万円 | 新車 Z Premier(ハイブリッド) | 最も多いボリューム層。通常のローンでも比較的余裕を持って維持できる。 |
| 1200万円以上 | 新車 Executive Lounge | キャッシュ一括または法人リースなど、自由な選択が可能。完全に余裕の範囲。 |
日本の平均年収が約460万円であることを考えると、新車でヴェルファイアを狙うには、やはり平均以上の所得、もしくは計画的な資金準備が不可欠であることが分かります。
ここで重要なのは、額面年収だけでなく「手取り額」をベースに考えることです。例えば、単身で額面年収が1,000万円の場合、所得税や住民税、社会保険料が引かれた後の手取り額は約700万〜730万円程度となります。
この手取りの中から、年間約100万円以上(ローン返済、税金、任意保険、ガソリン代、駐車場代など)を車関連の支出に割くことになります。そのため、生活水準や住居費のバランスを考慮すると、独身やDINKS(共働きで子供がいない世帯)であれば年収700万円から、子供のいる世帯であれば世帯年収850万円以上が、精神的にも家計的にも安定して維持できるリアルなボーダーラインと言えます。
ヴェルファイア 買える人に多い職業や働き方の特徴
ヴェルファイアをスマートに乗りこなす人々には、職業や働き方にいくつかの共通した特徴が見られます。
特に多いとされるのが、以下の4つの属性です。
- 個人事業主・中小企業の経営者
- 大企業の役職者・管理職
- 医師・弁護士などの専門資格職
- 共働きのパワーカップル(会社員同士)
個人事業主や経営者がヴェルファイアを好む大きな理由は、節税効果にあります。車を会社の「社用車」として登録し、減価償却費やガソリン代、保険料などを経費として処理することで、法人税や所得税を抑えながら高級車に乗ることができるのです。
新車(普通自動車)の法定耐用年数は6年と定められていますが、定率法を用いることで、購入初期に大きな減価償却費を計上して利益を圧縮することが可能です。
例えば、750万円の新車を期首に購入した場合、初年度に約250万円を法人の経費として処理できるため、キャッシュアウトを伴いながらも確実な節税メリットを享受できます。
一方で、会社員であっても、夫婦共働きで世帯年収を合算し、大企業の高い信用力を活かして超低金利のマイカーローンを組むことで、何の問題もなくヴェルファイアを手に入れているケースも目立ちます。特に、地方都市においては、公共交通機関に頼らない生活設計が一般的なため、車に対する予算配分を高めに設定する家庭が多く、パワーカップルによるヴェルファイアの所有率は非常に高くなっています。
ヴェルファイア 乗ってる人は本当にお金持ちなのか?
街中で走るヴェルファイアを見て、「乗っている人は全員大金持ちに違いない」と感じるかもしれません。しかし、その実態は「必ずしもそうとは限らない」というのが真実です。
もちろん、不動産投資家や会社経営者のように、何の問題もなくキャッシュ一括で購入する本物の富裕層も一定数存在します。しかしそれ以上に多いのが、「支払い方法を徹底的に効率化している層」です。
近年の自動車購入は、所有から「利用」へとシフトしています。残価設定ローン(残クレ)や個人向けリースなどを利用すれば、数年後の高い残価(下取り価値)があらかじめ車両価格から差し引かれるため、月々の支払額は一般のコンパクトカーと大差ない金額に抑えることも可能です。
これを資産管理の視点から紐解くと、「PL(損益計算書)的な発想」と「BS(貸借対照表)的な発想」の違いになります。
- PL的発想のオーナー
月々の給与収入からローンの月々返済額(例えば5万円)を捻出できれば問題ないと判断する。 - BS的発想のオーナー
車両購入価格(例えば750万円)という負債に対し、数年後の高い売却可能額(例えば500万円)という「流動資産」を常に意識し、実質的な純損失(減価分)のみを計算して乗る。
つまり、「本当の資産家」と「支払いをコントロールするマネーリテラシーの高い中堅サラリーマン」が混ざり合っているのが、ヴェルファイアのオーナー層の実態です。世間的な「高級車=富裕層」というステレオタイプは、ヴェルファイアに関してはすでに過去のものとなりつつあります。
子育て世帯でもヴェルファイア 買えるケースはある?
「子供が生まれたからスライドドアのミニバンが欲しいけれど、ヴェルファイアは高すぎて子育て世帯には無理では?」と諦めてしまう方は多いです。しかし、実際には子育て真っ最中の世帯でもヴェルファイアを購入しているケースは多々あります。
子育て世帯でヴェルファイアを購入できている家庭には、以下のような特徴があります。
- 前車の売却益が大きく、それをそのまま頭金に充てている
- 実家からの支援や、共働きによる安定した世帯収入がある
- 「3年〜5年で乗り換える」ことを前提に、資産価値が高い状態で手放す計画を立てている
ヴェルファイアは室内が非常に広く、2列目・3列目の居住性は国産ミニバンの中でもトップクラスです。チャイルドシートの脱着がしやすく、長距離ドライブでも子供が疲れないため、実は子育てに最適な車でもあります。教育費とのバランスを崩さないよう、月々のローン支払額を手取り月収の10%〜15%以内に抑える工夫さえできれば、十分に夢は叶います。
さらに、40系ヴェルファイアには子供の乗り降りを劇的に楽にする「ユニバーサルステップ(スライドドア開閉時に助手席・後席側から電動で出現するステップ)」がオプション設定(メーカーオプション価格:66,000円)されています。これの有無によって、幼児や高齢の祖父母の乗降性が大きく変わるため、ファミリー層のオーナーは必ずと言っていいほどこの装備を選択しています。教育資金の準備(新NISAの活用など)と、資産性の高い車の所有をうまくポートフォリオとして切り分けて管理できている賢い家庭こそが、子育てとヴェルファイアライフを両立させています。
住宅ローンや生活費がある家庭でも維持できる人の特徴
多くの現役世代にとって、人生の最大の支出は「マイホームの住宅ローン」です。これに加えてヴェルファイアの維持費やローンが重なると、家計は破綻の危機に瀕するのではと心配になるのも無理はありません。
しかし、住宅ローンとヴェルファイアの維持を両立できている家庭には、徹底的な「固定費の見直し」ができているという共通点があります。彼らは、スマートフォンを格安SIMに乗り換え、不要なサブスクリプションをすべて解約し、民間の生命保険や医療保険を最適なプランに見直すことで、月に数万円の浮いた資金を捻出しています。
以下の家計収支例のように、無駄を省いた家計であれば、年収700万〜800万円世帯でも両立は可能です。
| 支出項目 | 一般的な家庭(無駄が多い) | ヴェルファイア維持家庭(最適化済) |
|---|---|---|
| 手取り月収 | 45万円 | 45万円 |
| 住宅ローン | 12万円 | 11万円(金利見直し実施) |
| 通信費(家族) | 2万5,000円 | 7,000円(格安SIM活用) |
| 保険・その他固定費 | 3万5,000円 | 1万5,000円(不要な特約を解約) |
| 車のローン・維持費 | 4万円(普通車) | 8万円(ヴェルファイア) |
| 生活費・貯蓄など | 23万円 | 23万8,000円 |
このように、削るべき無駄な支出(毎月の固定費)を徹底的に排除した上で、自分たちが人生の中で最も楽しみたい対象(この場合はヴェルファイアでの快適なドライブや家族の思い出)にお金を集中させています。
また、住宅ローン自体の金利見直し(借り換えによる総利息の削減など)を定期的に行っているオーナーも多く、金融リテラシーの高さが、高級ミニバンとマイホームの「二大所有」を実現する最大の武器となっています。家計全体を俯瞰し、どこにお金をかけるべきかを明確に選択・集中できている人こそが、難なくヴェルファイアを維持し続けられるのです。
ヴェルファイア 買えない人との違いは年収だけではない
「自分の周りには、自分より年収が高いのにヴェルファイアを買えないと言っている人がいる。一方で、自分より年収が低そうなのにヴェルファイアに乗っている人がいるのはなぜか?」
この謎の答えは、年収の多寡ではなく、「車の資産価値(リセールバリュー)に対する理解度」の違いにあります。買えない人は、車を「一度買ったら価値がゼロになる消費財」として捉えがちです。そのため、700万円という総額を見て「そんな大金は払えない」と即座に諦めてしまいます。
これに対し、買える人は「ヴェルファイアは人気車種だから、5年乗っても350万円以上で売れる(=実質的な負担は半額以下)」という資産としての側面を見抜いています。この「出口戦略」を計算に入れているかどうかが、購入に踏み切れる人とそうでない人の決定的な境界線なのです。
数式で表すと、実質負担額は以下のような関係になります。
通常の一般乗用車(リセールバリューが極めて低いミニバンやセダン)では、購入価格のほとんどがそのまま実質負担額となりますが、ヴェルファイアの場合は売却時査定価格の返ってくる割合(リセール率)が他の車種より突出して高いため、最終的な所有期間中のコストは、実は200万円台のコンパクトカーやハイトワゴンを乗り潰すのとあまり変わらない結果になることも珍しくありません。この仕組みを「ただの屁理屈」と捉えるか、「極めて合理的なファイナンシャル・マネジメント」と捉えるかで、人生の愛車選びの自由度は劇的に変化します。
ヴェルファイア アルファード 人のイメージはどう違うのか違い
トヨタが誇る高級ミニバンの双璧である「アルファード」と「ヴェルファイア」。兄弟車でありながら、世間から持たれるイメージや購入する人のキャラクターには明確な違いがあります。新型(40系)になり、ヴェルファイアはアルファードよりも走行性能(ターボエンジンやボディ剛性の強化)にこだわり、価格帯も高く設定されました。
それぞれのイメージの違いを比較表にまとめました。
| 項目 | アルファード(ALPHARD) | ヴェルファイア(VELLFIRE) |
|---|---|---|
| デザインの方向性 | 王道の高級感、品格、マイルド | アグレッシブ、スポーティ、個性的 |
| 主なユーザー層 | ファミリー層、企業送迎、シニア層 | 若手ビジネスマン、カスタム好き、こだわり派 |
| 世間のイメージ | 裕福な家庭、育ちが良さそう、定番 | センスが良い、走りへのこだわり、アグレッシブ |
| リセール傾向 | 安定して極めて高い | 海外での人気が特に強く、時に爆発的に高騰 |
| 専用チューニング | 静粛性と乗り心地の追求 | フロント構造の剛性強化、専用サスペンション |
アルファードが「万人受けする王道のラグジュアリー」であり、乗員すべてに均等な快適さを提供することに重点を置いているのに対し、ヴェルファイアは「自分らしさと走りを追求する、こだわりを持った大人の選択」というイメージを持たれています。
特に40系ヴェルファイアからは、フロントサスペンションの取り付け部分に専用のブレース(補強材)が追加され、ステアリングの応答性が劇的に向上しました。これにより、「後席の快適性はもちろん、運転手自らが走る楽しさを味わえるミニバン」としてのキャラクターが確立されています。所有することのステータス性と同時に、純粋な「走りへの妥協のなさ」を周囲にアピールしたい層がヴェルファイアを選ぶ傾向にあります。
ヴェルファイアを買えるか判断する購入費用・維持費・売却のポイント
ヴェルファイアを購入するかどうかの決断を下すためには、具体的な「お金のリアル」を把握する必要があります。ここからは、実際の乗り出し価格、様々なローン制度の仕組み、補償などのリスク管理、そしてヴェルファイアならではの最大の強みである「売却時のメリット」について詳しく解説していきます。
【以下で分かること】
- グレードごとに異なるヴェルファイアの初期予算と諸費用を含めた乗り出し総額
- 残クレ(残価設定型クレジット)の金利システムと実質的な金利計算の裏側
- 先代30系などを中古で狙う場合のコンディションの見極め方と維持リスク
- 将来の高値売却を狙うための装備選びと「海外輸出市場」を意識した出口戦略
ヴェルファイア 乗り出し価格はいくら必要になるのか?
新型ヴェルファイアを注文する際、カタログに記載されている「車両本体価格」だけで予算を組むと、大きな計算違いが生まれます。
新車を購入するには、オプション費用、自動車税や環境性能割、自賠責保険、および各種手続きのための諸費用(登録代行費用など)が加算されるためです。
最も人気のあるグレード「Z Premier」をベースに、現実的な乗り出し価格のシミュレーションを以下に提示します。
| グレード・仕様 | 車両本体価格 | オプション・諸費用込み目安 |
|---|---|---|
| Z Premier(2.4T ガソリン / 2WD) | 約670万円 | 約740万〜770万円 |
| Z Premier(2.5L HEV ハイブリッド / 2WD) | 約705万円 | 約760万〜790万円 |
| Executive Lounge(2.5L HEV / 2WD) | 約880万円 | 約940万〜980万円 |
※ディーラーの金利や選択するオプション(ムーンルーフやプレミアムサウンドシステムなど)によって、価格はさらに50万円前後前後します。
特にリセールバリューを気にするのであれば、ボディカラーは「プレシャスメタル」か「ブラック」の2大人気色に絞る必要があります。現在のオークションデータでも、特に「プレシャスメタル」は他色より数万円から十数万円高い査定額で推移する傾向があり、こうした初期のボディカラー選びだけで将来の乗り出し回収率が跳ね上がります。
さらに、必須となる主要オプション「左右独立ムーンルーフ」や「アドバンスト パーク」などは、総額をさらに押し上げる要因になりますが、これらはいずれも売却時にほぼ100%以上の価値で返ってくる「投資的オプション」であるため、削るべきではありません。最低でも約740万円以上の資金計画が必要になることを覚えておきましょう。
参照元:トヨタ自動車公式「ヴェルファイア価格・グレード情報」
ヴェルファイア 注文前に確認したい支払い方法とローンの考え方
これほど高額な車になると、一括で支払える人は限られます。そのため、どのような方法で支払うかが最も重要な計画となります。主な支払い方法には「現金一括」「一般のマイカーローン」「残価設定ローン(残クレ)」「カーリース(サブスク)」の4種類があります。
それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
- 現金一括払い
- メリット:金利(手数料)が一切かからないため、総支払額が最も安くなる。
- デメリット:手元のまとまった現金(700万円以上)が一瞬で消え、急な出費に対応しにくくなる。
- 通常のオートローン(銀行など)
- メリット:ディーラーローンに比べて金利が低い(1%〜3%台が多い)。所有権が最初から自分になることが多い。
- デメリット:審査が比較的厳しく、月々の支払額が高くなりやすい。
- 残価設定型プラン(残クレ)
- メリット:月々の支払額を劇的に抑えられる。数年後に高値で買い取ってもらえる保証がある。
- デメリット:走行距離制限やカスタマイズの制限がある。金利手数料が残価部分にもかかるため、総支払額は高くなる。
- KINTO(トヨタ公式サブスク)
- メリット:自動車税、諸費用、車検代、さらには超手厚い任意保険(誰が運転しても補償対象)まですべて月々の均一料金に含まれるため、家計管理が極めて楽。
- デメリット:どれだけ丁寧に乗っても将来自分の手元に「資産(売却益)」が一切残らない、改造が原則禁止。
一般の会社員が購入する場合、ライフステージの変化に強いのは「一般マイカーローン」や「残クレ」ですが、これらを選ぶ際には必ずディーラー提示金利と銀行マイカーローンの金利を比較してください。銀行ローンは手続きに多少の手間がかかるものの、金利差が3%ある場合、支払総額で50万〜60万円以上の差になることがあります。
ヴェルファイア 買える人は残クレやローンをどう使っている?
実は、ヴェルファイアを新車で購入する人の多くが「残価設定ローン(残クレ)」を活用しています。なぜなら、ヴェルファイアはリセールバリュー(数年後の価値)が非常に高いため、ディーラーが設定する5年後の「残価率」が40%〜50%近くに設定されることがあるからです。
賢い購入者は、この仕組みを以下のようにハックしています。
- 頭金を100万〜200万円程度入れ、残クレを設定する
- 月々の支払いを3万〜5万円程度に抑え、手元の資金は投資や貯蓄に回す
- 3年または5年の満期が来たら、車を返却(下取り)し、その高い価値を元手に再び最新型の新型へと乗り換える
この乗り換えループを成功させる鍵は、「過走行を避けること」と「傷・凹みを残さないこと」です。多くの残クレ契約では、5年後の返却時の査定が一定のポイント以下になると、差額を現金精算しなければならなくなります。
また、意外と見落としがちなのが「金利手数料の仕組み」です。残クレは、残価部分に対しても支払期間全体にわたって金利がかかり続けるため、元金に対する金利負担が通常のローンよりも大きくなります。$$\text{金利手数料負担額} = \sum (\text{毎月のローン残高} \times \text{月利})$$
この総支払額の増大を防ぐために、買える人(マネーリテラシーの高い人)は余裕がある時にどんどん「一部繰上返済」を行ったり、元金を最初から極力減らした設定にしたりして、金利を最小化する戦略をとっています。これにより、常に最新の安全装備とステータスを備えたヴェルファイアに、手元の資金を大きく減らすことなく乗り続けることができるのです。
ヴェルファイア 旧型なら買える人が増える理由と注意点
「どうしても新型のヴェルファイアは予算オーバーだけど、ヴェルファイアに乗る夢を諦めきれない」という場合、先代モデルである「30系」の旧型中古車を検討するのは、非常に現実的で賢い選択肢です。
30系の後期型(2018年〜2023年生産モデル)であれば、状態の良い個体でも350万〜500万円前後で狙うことができます。新型の約半額に近い予算で、あの圧倒的な存在感とラグジュアリーな内装を手に入れることができるのです。
ただし、中古車を購入する際には以下の3つの注意点をクリアしなければなりません。
- 走行距離と修復歴の有無を徹底的に確認すること
- 部品の経年劣化による整備・修理費用を予備費として確保しておくこと
- 13年経過による自動車税の重課税ルール(将来的な維持費増)を考慮すること
特に初期の30系や20系を狙う場合は、購入価格が安い反面、メンテナンス費用が高くつくケースがあるため、信頼できる販売店での購入が必須となります。
また、30系ヴェルファイアは新型40系が出たことで中古相場が一時的に落ち着いたものの、海外市場での評価が非常に高いため、値崩れしにくい傾向が続いています。しかし、10万キロ以上の多走行車や、修復歴(事故によるフレームの歪みなど)がある車両の場合、購入後のトランスミッション故障やハイブリッドバッテリーの寿命交換(費用目安:20万〜40万円)など、致命的な出費リスクが高まります。
さらに、新規登録から13年が経過すると、毎年の自動車税が約15%上乗せ(重課税)となることも頭に入れておかなければなりません。維持費で家計が火の車にならないためにも、中古車選びは慎重に行うべきです。
ヴェルファイア 専門店で購入するメリットと失敗しない選び方
ヴェルファイアを中古で購入する場合、一般的な総合中古車店よりも「アルファード・ヴェルファイア専門店」を選ぶことを強くおすすめします。
専門店を利用するメリットは、以下のように非常に大きいです。
- ヴェルファイア特有の持病(故障しやすい箇所)を知り尽くしており、納車前整備が完璧であること
- 仕入れルートが豊富で、グレードやカラー、オプションの選択肢が格段に広いこと
- カスタムパーツ(エアロやホイール)の取り付け実績が多く、理想の1台に仕上げてくれること
失敗しない専門店選びのポイントは、「保証制度が最低でも1年以上、走行距離無制限で付いているか」「諸費用が不当に高く設定されていないか(総額表示を行っているか)」、そして「実際に店舗に足を運んだ際、スタッフが専門的な質問に淀みなく答えられるか」です。
優良な専門店は、オークション評価書と呼ばれる「仕入れ時の車両カルテ(査定評価がS〜Rまでついた公的な書類)」をすべての車両で開示しています。これを見ることで、外装の傷の位置や事故の有無、内装の汚れ具合までが一目で分かります。
逆に、評価書の開示を嫌がったり、購入時に過剰なコーティングや不要な有償補償(数10万円)を強制してくるようなショップは、いかに車両本体価格が安く見えても避けるのが懸命です。安心を買うための専門店選びこそ、中古車ヴェルファイアライフの成否を分ける基盤となります。
ヴェルファイア テールやカスタム費用まで考えるべき理由
ヴェルファイアのオーナーの多くが、そのスタイリングをさらに際立たせるために「カスタム(改造)」を行います。特に、リアビューの印象を大きく変えるテールランプの交換や、モデリスタ(MODELLISTA)などのエアロパーツの装着は王道です。
しかし、これらのカスタム費用は想像以上に高額です。フルエアロ、ローダウン、社外ホイール、テールランプカスタムなどを行うと、簡単に100万〜200万円の費用が上乗せされます。ここで知っておくべき重要なポイントは、「売却時の査定にどう影響するか」です。
トヨタ純正のカスタマイズブランドである「モデリスタ」や「TRD」のパーツは、売却時にもプラス査定になりやすいですが、安価な社外品や過度な改造は、逆に査定額を大きく下げる(マイナス査定)原因になります。カスタムをするなら、将来の売却時を考慮した「純正系カスタム」に留めるのが、賢く買える人の共通ルールです。
また、社外のテールランプやマフラーへ変更する際は、車検対応基準を満たしているか、また保安基準適合証明書があるかどうかを必ず確認してください。車検に通らない非適合品を取り付けてしまうと、せっかくの高額カスタムがディーラーへの入庫拒否や、事故時の保険支払いの制限などの不利益を招き、最終的な経済損失を増大させる結果になってしまいます。
ヴェルファイア 売却まで考えると買える人の条件が見えてくる
ヴェルファイアを購入する上で、最も重要な「お金の真実」はここにあります。それは、「購入価格が高くても、売る時も高い」という点です。一般的な車は、新車で購入して5年も経てば、価値は購入時の3割程度まで下がってしまいます。しかし、ヴェルファイアは圧倒的な国内人気に加え、マレーシアなどの東南アジアやロシアといった海外輸出需要が非常に強いため、5年後でも5割〜6割以上の価格で買い取られることが珍しくありません。
特に、アジア圏の富裕層の間では「アルファード・ヴェルファイアは成功者の証」という共通のブランド認知(ステータス)が強固に存在します。具体的には、マレーシア等の輸入関税ルール(「初度登録から1年経過〜5年未満」の車両に最も有利な関税が適用される仕組み)が働くため、この期間内の高仕様モデルは驚くほどの高値で取り引きされます。
つまり、以下のような数式が成り立ちます。
- 一般的な300万円の車:
- 5年後の価値:90万円(実質コスト:210万円)
- 700万円のヴェルファイア:
- 5年後の価値:450万円(実質コスト:250万円)
車両価格は2倍以上の差がありますが、手放す時までを考慮した「実質的な所有コスト」の差はわずか40万円しかありません。これこそが、多少無理をしてでも「ヴェルファイアを買う価値がある」と判断される最大の理由です。
ヴェルファイア 買える人になるための家計チェックリスト【まとめ】
最後に、あなたがヴェルファイアを無理なく手に入れ、維持し続けられるかを判断するためのチェックリストを用意しました。ご自身の現在の家計状況と照らし合わせてみてください。
- [ ] 世帯年収が700万円以上、もしくは頭金として200万円以上を用意できる
- [ ] 毎月の住宅ローンと自動車ローンの合計額が、手取り月収の30%以下に収まっている
- [ ] 毎月、車の維持費(駐車場、ガソリン代、任意保険など)として最低3万〜4万円を家計から捻出できる
- [ ] 車を買う際、「初期費用」だけでなく「5年後の売却予想価格」を計算している
- [ ] スマートフォンの格安SIM化や保険の見直しなど、無駄な固定費の削減をすでに実践している
- [ ] ボーナスをローンの返済原資としてあてにせず、毎月の給与内だけでローンの支払いが完結している
- [ ] 「残価設定ローン」の金利や仕組み、将来発生するデメリットを正しく理解している
- [ ] カスタマイズを行う場合、査定が下がらない「純正系(モデリスタ等)」を選択する知識がある
- [ ] 共働きの場合、どちらか一方が育休や退職に入っても返済が滞らない予備資金がある
- [ ] 「いつかヴェルファイアに乗る」という明確な目標を持ち、家計の『選択と集中』を楽しめる


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